マーシャル諸島共和国は赤道の北
800キロ、首都のあるマジュロ環礁を
中心に200万平方キロの広大な海域
にある29の環礁と5つの独立した島
からできています。
環礁島は大小さまざまな1,225余り
のサンゴでできた島々で構成され
ています。
その島々は輪の形を成して並んでお
り、その美しさから「太平洋に浮かぶ
真珠の首飾り」と呼ばれています。
環礁という島の構成は大変ユニーク
で首都マジュロのあるマジュロ環礁
は57の島が100キロ余りにわたって
つながっています。
しかしその島幅は歩いて2分ほどで
横断できてしまうほどです。
海面にようやく頭を出している島々に
はいわゆる表出土がほとんどなく、
ココヤシやパンの木、パンダナス
のほかに期待できる豊かな実
りは少ないです。
しかし海には無限の豊かさがあり、
このアンバランスな環境が海に生
きる独自の文化を発展させ、計器
のない時代に変わらぬ星の位置と潮の流れ、太陽と風、雲、鳥、漂流物などを頼りに太平洋を自在に航海していました。この環境がマーシャル人をミクロネシアで最も優れた航海者に育てたそうです。
首都マジュロ (Majuro) などはすっかりアメリカナイズされていますが、それ以外の環礁島は今なお伝統的自給経済が中心です。